小学校3・4年生の「国語」指導攻略

小学校3・4年生の指導攻略:論理的思考の種をまき、探求を深める

小学校3・4年生は、具体的な思考から抽象的な思考へと移行し始める時期です。この段階では、論理的思考の基礎を育み、多様な情報を整理・分析する力を養うことを目標とします。デジタルツールは、情報収集やデータ分析の基礎を体験する場として積極的に活用します。

1. 国語:物語の心を読む!〜読解力アップの秘密の呪文〜

国語の授業では、読解力の深化と表現力の基礎を育むことが目標です。デジタルでの情報収集と作文の基礎を学ぶことで、多様な情報の中から必要なものを選び取り、自分の考えを表現する力を養います。

教師視点:読解力の深化と表現力の基礎

3年生・4年生の国語では、物語や説明文の構造を理解させ、論理的に読み解く力を育むことが重要です。語彙を増やし、言葉の奥深さや表現の豊かさを伝えるとともに、「書くこと」を通して自分の考えを整理し、他者に伝える力を養います。

目標設定のポイント:

「物語の心を読む」という目標は、単なる内容理解に留まらず、登場人物の心情や背景、筆者の意図を深く読み解く力を育むことを意味します。

デジタルでの情報収集と作文の基礎を学ぶことで、情報化社会における言葉の役割を理解し、多様な表現方法を習得する目標を設定します。

アナログとデジタルのバランスを意識した手立て:

アナログな読解・表現活動で基礎力養成: 物語文の登場人物の気持ちを想像し、発表させる活動は、共感力や表現力を育みます。説明文の要点を手書きでまとめる練習は、情報整理の基礎となります。新聞の子供版や学級文庫を活用した読書活動は、多様な文章に触れる機会を提供し、読書習慣の定着を促します。これらの活動は、深く考える力、集中力、そして手書きによる思考の定着を促します。

デジタルで広がる言葉の世界と共同作業: オンライン辞書やデジタル絵本を活用した語彙力強化は、分からない言葉をすぐに調べられる点で非常に効率的です。情報収集のための簡単な検索学習は、AI時代に必須となる情報探索能力の基礎となります。「Google ドキュメント」などで共同で作文を書き、相互にコメントし合う活動は、協働学習の楽しさを知り、他者の視点を取り入れながら文章を推敲する力を養います。

「秘密の呪文」というコンセプトの導入: 例えば、「読解力アップの秘密の呪文」として、文章の構造を読み解くためのキーワードや、要約のポイントなどを提示することで、子どもたちが主体的に学習に取り組む意欲を引き出せます。読んだ物語から「心の地図」を作成する活動など、視覚的に表現する工夫も有効です。

評価の視点:読解力、表現力、そして情報活用能力

アナログ評価: 読解における要点把握の正確さ、漢字の定着度、作文における論理展開の明確さなどを評価します。例えば、物語のクライマックスにおける登場人物の心情を、具体的な描写を根拠に説明できるか、説明文の筆者の主張を的確にまとめることができるかなどを見ます。

デジタル評価: デジタル作文における構成力や、オンライン辞書などの情報ツールの活用度、共同作業での貢献度を評価します。デジタルツールを単なる「道具」として使うだけでなく、自分の思考を深め、表現の幅を広げるために工夫しているかを見ることが重要です。

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