4. 社会：地図と歴史のタイムトラベル！〜地域と昔の暮らしを知ろう〜

社会科では、地域社会への理解と歴史への興味を促すことが目標です。デジタル地図やオンライン情報を活用し、情報収集の基礎を学ぶことで、多角的な視点から社会を考察する力を養います。

教師視点：地域社会への理解と歴史への興味

3年生・4年生の社会科では、地域社会の仕組みや人々の生活を多角的に理解させ、昔の暮らしや出来事から現在の社会とのつながりを発見させることに重点を置きます。社会の一員としての自覚や、地域を大切にする心を育みます。

目標設定のポイント：

• 「地図と歴史のタイムトラベル」という目標は、地域や歴史を単なる知識としてではなく、子どもたちが「探検」するように主体的に学ぶことを意味します。
• デジタル地図やオンライン情報を活用し、情報収集の基礎を学ぶことで、AI時代に必須となる情報探索能力と批判的思考力の芽生えを促します。

アナログとデジタルのバランスを意識した手立て：

地域へのフィールドワークと歴史体験： 地域探検や、地域の産業施設見学（工場、農場など）は、子どもたちが地域社会を肌で感じる貴重な機会です。昔の道具を実際に触れる体験学習や、年表を手書きで作成し歴史の流れを整理する活動は、知識を実感を伴って定着させます。

デジタルで広がる社会と歴史： Google Earthなどで地域社会の様子を観察したり、バーチャル工場見学をしたりすることは、実際に足を運べない場所の学習を可能にします。博物館のオンライン展示を活用し昔の暮らしを学ぶことは、より多くの情報に触れ、歴史への興味を深めるきっかけとなります。デジタルツールは、子どもたちの「なぜ？」を深掘りするための情報源として活用します。
バランスのポイント： 地域へのフィールドワークや歴史体験を主軸に、デジタルツールで情報収集や仮想体験を補完し、理解を深めることが重要です。デジタルは「窓」として、子どもたちの視野を広げる役割を担います。

評価の視点：関心、理解度、そして情報収集・整理能力

アナログ評価： 地域社会への関心、歴史的な出来事への理解度、多角的な視点から物事を捉えようとする姿勢を観察し、評価します。例えば、「この町の良いところはどこだろう？」「昔の人はなぜこんな道具を使ったんだろう？」といった問いに対して、自分の言葉で考えを表現できるかを見ます。

デジタル評価： デジタル地図やオンライン情報からの情報収集能力、調べた内容の整理能力を評価します。例えば、デジタル地図で特定の場所の特徴をまとめる、オンライン情報から昔の暮らしに関する写真を収集し、その背景を説明できるかなどを見ます。デジタルツールを効果的に活用し、情報を取捨選択する力も評価の対象となります。