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角度の違う雑学

なぜお米に氷を入れると美味しくなる?あなたの知らない「キッチン科学」の法則

私たちの毎日には、当たり前すぎて気にも留めないような、たくさんの「不思議」が隠れています。例えば、いつものご飯を炊くとき、ほんの少しの工夫で劇的に美味しくなる方法があるとしたら、試してみたいと思いませんか?今回は、そんな日常に潜む「キッチン科学」の世界へご案内します。毎日の家事が少し楽しくなる、驚きの法則を一緒に探求していきましょう。

炊飯器の常識を覆す「氷一粒」の魔術

「お米を炊く前に、氷をひとかけら入れるだけで、ご飯の味が格段に上がる」そんな話を聞いたことはありますか?まるで魔法のようですが、これにはしっかりとした科学的な理由が隠されています。お米の主成分であるデンプンは、アミラーゼという酵素の働きによって糖に分解されることで、うまみと甘みに変わります。

このアミラーゼが最も活発に働く温度は、40℃から80℃の間。炊飯時に氷を入れると、釜の中の水温がゆっくりと上昇するため、アミラーゼが活発に働く時間が長くなるのです。つまり、氷一粒が、お米本来のうまみを最大限に引き出すための「時間稼ぎ」をしてくれている、というわけです。古米でも、この方法を使えばふっくらツヤツヤに炊き上がりますよ。

米と科学

ヌメリを断つ排水口の「アルミホイル結界」の仕組み

次に、キッチンで少し気が重くなる場所、排水口の掃除についてです。こまめに掃除していても、すぐにヌメリが出てきてしまいますよね。しかし、ここでも科学の力が役立ちます。やり方は簡単。使い終わったアルミホイルを丸めて、排水口の受け皿に入れておくだけ。たったこれだけで、あの嫌なヌメリの発生を抑えることができるのです。

これは、アルミニウムが水に触れることで発生する「金属イオン」の力によるもの。この金属イオンには、細菌の繁殖を抑える抗菌作用があります。つまり、アルミホイルが、雑菌たちにとっての「結界」のような役割を果たしてくれるのです。電気を使わず、捨ててしまうもので環境をきれいに保てるなんて、まさに一石二鳥の知恵ですね。

「見えない力」を味方につける、暮らしの知恵

お米と氷、そして排水口とアルミホイル。一見すると何の関係もなさそうな二つの話には、共通点があります。それは、目には見えない「科学の法則」という力が働いていることです。現象の裏側にある「理(ことわり)」を知ることで、私たちは日々の暮らしをより深く理解し、豊かにすることができます。なぜそうなるのか?

という小さな問いが、世界を面白くする第一歩なのかもしれません。身の回りの現象をただ受け入れるだけでなく、その本質に目を向けてみること。それは、日々の営みをより主体的にコントロールし、自分自身の「身の丈」を知る、ということにも繋がっていくのではないでしょうか。あなたのキッチンにも、まだ発見されていない「科学の法則」が眠っているかもしれません。

美味しいご飯

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