【中1英語】英語でコミュニケーション!世界とつながる第一歩
この教科で何を理解させるのか
中学校1年生の英語は、多くの生徒にとって、本格的に外国語としての英語学習を開始する記念すべき第一歩です。この段階で最も重要なことは、「英語の音声に親しませ、聞く・話すことへの抵抗感をなくすこと」です。
完璧な文法や発音よりも、まずは英語という「音」を楽しみ、簡単な言葉で「伝えようとする意欲」を育むことが、その後の学習意欲を大きく左右します。また、「基本的な文法と語彙を習得させ、英文の構造を理解させること」も不可欠な目標です。be動詞と一般動詞の違い、三人称単数現在の-sなど、英語の基本的なルールを学び、簡単な文を組み立てる力の基礎を築きます。
最終的には、「異文化理解を深め、グローバルな視点を育むこと」も視野に入れます。生徒にとっては、アルファベットを覚え、自己紹介ができるようになり、簡単な質問に答えられるようになることが、自信につながる大きな目標です。
指導の目標:AIネイティブ世代に向けたゴール設定
指導目標は、まず「英語の基本的な文法と語彙を習得し、簡単な日常会話ができるようになること」です。知識のインプットと、それを使ったアウトプットの両方を重視します。そして、「デジタルツールを活用して、英語のリスニング、スピーキング能力を向上させること」を目指します。ネイティブの音声に触れる機会を最大化し、実践的なコミュニケーション能力を効率的に高めます。
具体的な指導法:アナログとデジタルの手立て
アナログの手立て:基礎固めと対面の楽しさ
文法・語彙の体系的学習: 教科書やワークブックを使い、be動詞、一般動詞、助動詞といった基本的な文法事項を体系的に学びます。単語の練習も、ただ書くだけでなく、発音しながら、ジェスチャーを交えながら行うことで、記憶に定着しやすくなります。
ALTとの対話: 何よりも重要なのが、ALT(外国語指導助手)との対話です。生の英語に触れ、身振り手振りを交えながらでも意思疎通ができたという成功体験は、生徒にとって何物にも代えがたい喜びとなり、学習の強力な動機付けとなります。ペアワークやグループワークで、生徒同士が簡単な質問をしたり答えたりする活動も積極的に取り入れましょう。
デジタルの手立て:インプットとアウトプットの機会を最大化
学習アプリの活用: 英語学習アプリを使えば、単語や文法をゲーム感覚で楽しく学ぶことができます。反復練習が苦手な生徒も、ランキング機能などがあれば意欲的に取り組める場合があります。
リスニング能力の向上: 英語の歌や動画を視聴し、リスニング能力を向上させる活動を取り入れます。歌詞の聞き取りや、簡単な内容の動画のシャドーイング(後について発音する練習)は、音声認識能力を高めるのに効果的です。
スピーキング練習: オンライン英会話などを活用し、英語を話す練習の機会を増やすことも考えられます。マンツーマンで話す経験は、自信と流暢さを向上させます。
指導の要:アナログとデジタルの最適なバランス
英語学習の成功は、「教科書やワークブックを使ったアナログな学習で、英語の文法と語彙を体系的に学ぶ。デジタルツールを活用して、英語のリスニング、スピーキング能力を効率的に向上させる」というバランスにかかっています。
文法というルールをアナログでしっかり理解し、そのルールを使って実際にコミュニケーションをとる練習(アウトプット)をデジタルで大量に行う。このサイクルが、使える英語力を育てます。
学習成果を測る評価の視点
評価もインプットとアウトプットの両面から行います。
アナログ評価: 基本的な英単語や表現を正確に発音できるか、ペアワークなどで簡単な自己紹介や質問・応答ができるかなどを評価します。定期テストでの文法・語彙の知識も確認します。
デジタル評価: 英語学習アプリの進捗度や達成度を評価に加えることができます。また、オンライン英会話での会話の流暢さや、英語の歌や動画の聞き取り能力も評価対象となり得ます。