5. 音楽:楽器演奏の扉!〜音色とハーモニーの響き〜
音楽の授業では、基礎的な演奏技術と音楽の多様性を理解することが目標です 。デジタルツールを表現の幅を広げ、情報を共有する手段として活用し、子どもたちが音を通して豊かな感性と協調性を育むことを目指します 。
教師視点:基礎的な演奏技術と音楽の多様性
3年生・4年生の音楽では、基礎的な演奏技術を習得させ、表現の幅を広げることが重要です 。様々なジャンルや国の音楽に触れさせ、音楽の多様性を理解させるとともに 、合唱や合奏を通して、他者と調和することの喜びを体験させます 。
目標設定のポイント:
- 単に楽器を演奏するだけでなく、「音色とハーモニーの響き」を意識させ、音楽が持つ豊かな表現力を体感させる目標を設定します 。
- デジタルツールを「多様な音楽に触れ、表現の可能性を広げる」手段として活用し、音楽への深い理解と探究心を育む目標を組み込みます。
アナログとデジタルのバランスを意識した手立て:
アナログな楽器演奏で基礎技術習得: リコーダーや鍵盤ハーモニカの演奏練習は、基礎的な演奏技術を習得する上で不可欠です 。合唱や合奏を通して、仲間と音を合わせる楽しさを体験させることは、ハーモニーやアンサンブルの感覚を養い、協調性を育みます 。身体全体でリズムを感じながら歌ったり演奏したりする活動も継続します。
デジタルツールで表現を拡張し多様な音楽を鑑賞: 音楽制作ソフトで簡単なメロディーを作ったり、バーチャル楽器アプリで演奏したりすることは、子どもたちが手軽に多様な楽器の音色に触れ、音楽制作を体験するきっかけになります 。オンラインで世界の民族音楽や様々なジャンルの音楽を鑑賞させることで、音楽の多様性や文化的な背景への理解を深めます 。例えば、地域のお祭り音楽と海外の伝統音楽を聴き比べ、そのリズムや使われている楽器の違いについて話し合うこともできます。
バランスのポイント: アナログな楽器演奏で基礎技術を習得することを主軸に、デジタルツールで多様な音楽に触れ、表現の可能性を広げるハイブリッドな指導が効果的です 。例えば、自分で作ったメロディーをリコーダーで演奏してみる、演奏した曲を録音して聞いてみる、といった連携が考えられます。
評価の視点:基礎演奏技術、協調性、音楽の多様性への関心、デジタル活用の工夫
アナログ評価: 基礎的な演奏技術(正しい姿勢で音が出せているか、楽譜を読んで演奏しようとしているか) 、合唱・合奏における「協調性」(友達の音を聞いて合わせようとしているか) 、そして音楽の多様性への「関心」(様々な音楽に興味を持ち、感想を伝えようとしているか)を観察し、評価します 。
デジタル評価: デジタル制作における「オリジナリティや工夫」(自分で作ったメロディーに独自性があるか、アプリの機能を工夫して使っているか) 、デジタルツールを活用した音楽鑑賞の「深さ」(鑑賞した音楽について、どのような気づきや感想を持ったか)を評価します 。子どもたちがデジタルツールを音楽の学びを深めるために主体的に活用しているかを見ることが重要です。