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家庭と教育の道しるべ

親も学ぶ!デジタル時代の子育てに必要なITリテラシー

デジタルネイティブの子どもたちと、アナログ時代を経験してきた保護者世代との間には、ITに関する大きな「デジタル・ディバイド(情報格差)」が存在します。この格差を埋め、子どもをネットの危険から守り、賢くデジタルツールを使いこなす力を育むには、まず保護者自身がITリテラシーの基本を身につけ、学び続ける姿勢を持つことが不可欠です。

この記事では、ITに苦手意識を持つ保護者の方に向け、子育てに必要なITリテラシーの基本を解説します。

1. 保護者のパソコンデビューを応援

各種設定や情報収集、そしてITの仕組みを体系的に理解するためには、パソコンが使えると格段に有利になります。

  • 目的を絞って始める
    具体的な目的(例:「子どものスマホのペアレンタルコントロール設定をする」「PTAの資料をWordで作る」)を一つ決めて、その操作方法だけを集中して学びましょう。
  • 地域の講座や教室を活用する
    自治体などが開催する、シニア・初心者向けの安価なパソコン教室を利用し、仲間と一緒にスキルを習得できます。
  • 子どもを先生にする
    「この設定、どうやるか教えてくれる?」と子どもに先生役をお願いすることで、親子のコミュニケーションにも繋がります。

パソコンの基本操作(文字入力、ファイル管理、インターネット検索)ができるようになるだけで、得られる情報量とできることの幅は飛躍的に広がります。

2. オンライン情報の真偽を見極める力(メディアリテラシー)

子どもたちがフェイクニュースや不正確な情報に惑わされないように、保護者自身が情報の真偽を見極める「メディアリテラシー」を持つ必要があります。

情報の真偽を見極める3つのポイント

  1. 情報の「発信源」を確認する癖をつける
    その情報が、誰(どの組織)から発信されているのか、発信源の信頼性を意識しましょう。公的機関か、匿名のSNSの書き込みかで見え方は大きく変わります。
  2. 複数の情報源を比較する
    一つの情報を鵜呑みにせず、同じテーマについて、他のサイトやニュースではどう報じられているかを比較検討する習慣をつけましょう。
  3. 感情的な見出しに注意する
    「衝撃!」「驚愕!」といった、過度に感情を煽るような見出しの記事は、信憑性が低い可能性があります。

日頃からニュースを見ながら、「このニュースは〇〇が発信しているから、信頼できそうだね」と子どもに語りかけるように実践していくことが、生きた教育となります。

3. ネットトラブルから子どもを守る知識と対策

子どもをネットの危険から守るためには、具体的なリスクを知り、対策を講じることが不可欠です。

必ず設定すべき具体的な対策

  • ペアレンタルコントロールの設定
    スマートフォンやゲーム機には、利用時間制限、不適切なコンテンツへのアクセスブロック、課金制限などを行う「ペアレンタルコントロール(機能制限)」が備わっています。家庭のルールに合わせて必ず活用しましょう。
  • 個人情報を守る意識
    名前、住所、学校名、顔写真などの個人情報を安易にネット上に公開しない重要性を繰り返し教え、SNSの公開範囲設定なども一緒に確認しましょう。
  • ネットいじめや見知らぬ人との交流のリスク
    子どもが普段どんなゲームやアプリを使っているか関心を持ち、「何か困ったことがあったら、絶対に一人で抱え込まず、すぐに相談してね」と、いつでも相談できる信頼関係を築いておくことが最大のセーフティネットです。

4. 親の「学ぶ姿勢」が、子どもの未来を守る

デジタル世界は日々変化しており、親が一度学んだ知識も古くなります。学び続ける姿勢が、子どもへの最高のエールとなります。

  • 「我が家のITルールブック」の更新
    ペアレンタルコントロールの設定方法や家庭でのルール、参考になったウェブサイトのリンクなどを一元管理し、新しい情報が入るたびに更新していくことで、あなただけの「IT子育てマニュアル」が完成します。
  • 経験を共有する(外部露出)
    ITオンチを克服した体験談や、初心者にも分かりやすかった手順をブログなどで共有(外部露出)してみましょう。あなたの「学んだ記録」は、あなたと同じようにITに苦手意識を持つ他の保護者にとって、大きな勇気と具体的な助けとなります。

まとめ:親が押さえるべき3つのステップ

  1. まずは臆せず、パソコンの基本操作など、学びの第一歩を踏み出す。
  2. 情報の真偽を見極める「メディアリテラシー」を、親子で共に学ぶ。
  3. ペアレンタルコントロールや個人情報保護など、具体的なリスクと対策を知る。

親が学び続ける背中を見せることが、変化の激しい未来を生きる子どもたちへの道標となります。

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