\テラゴヤの公式Xをフォロー/
知の探求録

世界の名門大学が教える批判的思考力

オックスフォード大学式「疑う力」の育て方

世界最高峰の大学の一つ、オックスフォード大学では、学生に徹底的に「疑う力」を教え込みます。彼らの教育の根幹にあるのは、「あらゆる情報には根拠があるか?」と問い続ける姿勢です。

私たちがこれを真似る第一歩は、何か情報に触れた時に「その根拠(ソース)はどこだろう?」と考えるクセをつけることです。例えば、ネットニュースを読んだら、「これは公式サイトの情報か?」「誰かの伝聞ではないか?」と情報源を確認する。これだけで、デマや不確かな情報に振り回されることが格段に減ります。

情報過多時代に必須のメディアリテラシー

批判的思考力は、現代を生きる上での「メディアリテラシー」そのものです。メディアリテラシーとは、テレビやネットなどのメディアが発信する情報を、主体的に読み解く能力のこと。

例えば、ある商品の広告が「顧客満足度98%!」と謳っていたとします。ここで思考停止せず、「その調査は誰が、いつ、どんな人たちを対象に行ったのか?」「満足しなかった2%の人の意見はどんなものだったのか?」と考えてみる。このように、情報の裏側や全体像を想像する力が、メディアリテラシーであり、批判的思考力なのです。

日常会話で鍛える論理的思考法

批判的思考力は、特別なトレーニングをしなくても、普段の会話で鍛えることができます。ポイントは、接続詞を意識することです。

具体的な会話例

例えば、同僚が「A案よりB案がいいですよ」と言ったとします。そこで「なるほど」と終わらせず、以下のような展開を心がけます。

  • 「なぜなら、B案の方がコストが低いからです」
  • 「たしかにA案は魅力的ですが、しかし納期が間に合いません」
  • 「もしB案で進めるなら、すると〇〇というリスクも考えられますね」

といった具合に、「なぜ?」「だから?」「もし~なら?」と、話の筋道を論理的に追う練習をするのです。これを繰り返すことで、自然と物事を深く考えるクセがつきます。

ビジネス判断に活かす批判的思考の実践

ビジネスにおける重要な判断こそ、批判的思考力が試される場面です。例えば、新しい企画を提案する際、「成功すると思います!」という情熱だけでなく、以下の観点で検討することが大切です。

批判的検討のポイント

  • 前提の確認:この企画が成功する「前提」となっている市場の状況は本当に正しいか?
  • 反対意見の想定:この企画に反対する人がいたら、どんな点を指摘するだろうか?
  • 代替案の検討:この企画以外に、もっと良い選択肢はないだろうか?

このように、あえて自分の考えを疑い、多角的に検討することで、判断の精度は格段に上がります。批判的思考力は、あなたのビジネスパーソンとしての価値を大きく高めてくれるスキルなのです。

✉️ テラゴヤ週報のご購読

1週間のテラゴヤ記事をまとめて読める特典付き無料メールマガジンです。

送信後に届く承認メールをご確認ください。

関連記事

新着記事
オススメ
PAGE TOP