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国会図書館デジタル化資料送信サービスで始める学び冒険

「昔の人って、どんな本を読んでいたんだろう?」「教科書に出てくる歴史の出来事を、実際の新聞で読んでみたいな」そんな風に思ったことはありませんか?これまで東京の国立国会図書館まで行かないと見ることができなかった貴重な資料が、今では全国の図書館や学校で、パソコンの画面を通して気軽に読めるようになりました。

この素晴らしいサービスが「国会図書館デジタル化資料送信サービス」です。2019年にスタートし、2022年には利用できる場所を大幅に拡大したこのサービスは、北海道から沖縄まで、どこに住んでいても同じように質の高い資料にアクセスできる環境を作り上げました。まるで、知識の宝箱への鍵を、みんなが手に入れたような感じですね。

歴史の宝箱をのぞいてみよう〜こんなにたくさんの資料が待っている

このサービスの一番の魅力は、その圧倒的な資料の豊富さです。約300万点という膨大なコレクションには、明治時代から昭和前期にかけて出版された図書約150万冊、雑誌約50万冊が含まれています。さらに古地図や浮世絵、絵はがきといった視覚的な資料まで、本当に様々なものが揃っています。

具体的にどんな資料があるかというと、明治維新の頃に実際に読まれていた新聞、文明開化期の啓蒙書、大正時代の文学作品、昭和初期の技術書など、教科書だけでは知ることのできない「生の歴史」に触れることができます。『太陽』『中央公論』『文藝春秋』といった有名な雑誌から、専門分野の学術誌まで、当時の人々の考え方や社会の雰囲気を感じられる資料が系統的に整備されています。

高校生なら日本史の授業で習った出来事を実際の新聞記事で確認したり、大学生なら卒業論文のために明治時代の専門書を調べたり、先生なら授業で使う面白い資料を探したりと、様々な場面で活用できます。これまで研究者だけがアクセスできた稀少な資料が、今では学生や一般の方にも身近な存在になったのは、本当に画期的なことです。

いつでも、どこでも、簡単に〜使い方はとってもシンプル

従来の図書館利用では、開館時間を気にしたり、閲覧席が空いているか心配したり、資料の取り寄せを待ったりと、いろいろな制約がありました。でも、このデジタルサービスなら、そんな心配はほとんどありません。自分のペースで、落ち着いて資料を読むことができます。

使い方もとても簡単です。国会図書館のウェブサイトで読みたい資料を検索して、画面上でページをめくるように読むだけ。「明治時代」「戦後復興」「児童文学」といったキーワードを入れるだけで、関連する資料がずらっと表示されます。特に便利なのが全文検索機能で、膨大な資料の中から必要な情報を瞬時に見つけることができます。

OCR技術(光学文字認識)により、古い活字や手書き文字も検索対象となり、調べ物の効率が大幅に向上しています。画像も高解像度で提供されているため、昔の本の装丁の美しさや紙の質感まで、まるで実際に手に取っているような感覚で楽しめます。

部活動で郷土史を調べている高校生が放課後の図書館で使ったり、夜遅くまで勉強している大学生が自宅から必要な文献にアクセスしたりと、それぞれの学習スタイルに合わせて活用できるのも嬉しいポイントです。

みんなで広がる新しい学び〜教育現場から家庭まで

このサービスは、現在の学習環境を向上させるだけでなく、未来の教育の可能性を大きく広げています。教育現場では、生徒や学生が教科書の記述を超えて、実際の歴史資料に触れることで、より深く具体的な学習体験を得ることができます。

歴史の授業で戦時中の新聞を読んだり、文学の授業で作家の初版本を見たり、美術の授業で江戸時代の浮世絵を高解像度で観察したりと、授業の可能性が大きく広がります。先生方にとっても、オリジナルの教材作りや生徒の調べ学習のサポートに、とても役立つツールになっています。

大学や研究機関では、テキストマイニングやデータ解析といった現代的な手法を古典資料に適用することで、これまで見えなかった傾向や関係性を発見することが可能になっています。海外の日本研究者にとっても、これまでアクセスが困難だった一次資料が容易に利用できるようになり、国際的な学術交流の促進にも貢献しています。

保護者の方々にとっても、お子さんの学習環境が向上し、家庭での調べ学習がより充実したものになることは大きなメリットです。親子で一緒に地域の歴史を調べたり、昔の児童文学を読んだりと、家族の学びの時間がより豊かになるでしょう。また、個人向けのサービスも拡充されており、一定の要件を満たせば自宅からも利用できるようになっています。

新しい学びの扉が、あなたを待っています

国会図書館のデジタル化資料送信サービスは、過去から未来へと受け継がれる知の財産を、誰もが平等に活用できる新時代の学習環境を提供しています。学生の皆さん、先生方、保護者の皆さんにとって、この豊富な資料は学習や教育の新たな可能性を開く貴重な宝物となるでしょう。

ぜひ、お近くの図書館や学校で、この素晴らしいサービスを体験してみてください。きっと新しい発見や驚きがあるはずです。知の扉は、今、あなたの目の前に開かれています。さあ、一緒に知の冒険を始めてみませんか?

参考URL・お役立ち情報

メインサイト:

– 国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/
(デジタル化された資料の検索・閲覧ができます)

– 国立国会図書館公式サイト
https://www.ndl.go.jp/
(サービス全般の情報が掲載されています)

利用方法について:

– 図書館でのデジタル化資料送信サービスについて
国立国会図書館の公式サイト内で「デジタル化資料送信サービス」を検索してください

– 個人向けサービスについて
登録利用者向けのサービスに関する情報も公式サイトで確認できます

教育関係者の方へ:

– 学校図書館や公共図書館での利用については、各図書館にお問い合わせいただくか、国立国会図書館の公式サイトで最新の参加館リストをご確認ください

ご注意:

サービスの詳細や利用条件は変更される場合があります。最新の情報については、必ず国立国会図書館の公式サイトでご確認ください。また、利用にあたっては各図書館の規則に従ってください。

お問い合わせ:

詳しい利用方法や技術的な質問については、お近くの参加図書館または国立国会図書館までお問い合わせください。

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