雨の日の玄関。濡れた傘、床に滴る水滴、なんとなくジメっとした空気…。
一日の始まりや終わりに、少しだけ気分が滅入ってしまう場所かもしれません。傘立ては、そんな雨の日の「仕方ない」を引き受ける、どちらかといえば実用性一辺倒の道具。そう思っていませんか?
もし、その傘立てが、雨粒が地面に落ちた瞬間の「きらめき」を永遠に閉じ込めたアート作品だったとしたら。
そんなドラマチックな発想から生まれたのが、アッシュコンセプトが展開するデザインブランド「+d(プラスディー)」の傘立て、『Splash(スプラッシュ)』です。これは、単なる傘の収納道具ではありません。雨の日の憂鬱な気分を、楽しさと驚きに変えてしまう、小さな魔法なのです。
デザインの源泉は「水しぶき」という一瞬の芸術
『スプラッシュ』を初めて見た人は、まずその形に心を奪われるでしょう。まるで、地面に落ちた一滴の王冠(ミルククラウン)が、時間を止めてそのまま固まったかのよう。流動的で、エネルギーに満ちた一瞬の形が、見事に立体として表現されています。
デザイナーは、この「水しぶき」という自然が生み出す偶然の造形に、美しさを見出しました。雨という現象をネガティブに捉えるのではなく、そこから生まれる美しい瞬間を切り取って、日常の道具に落とし込む。この遊び心あふれる視点の転換こそが、+dのブランドフィロソフィー「デザインで日常に驚きや楽しさを」を象徴しています。
カラーバリエーションも豊富で、まるで色とりどりの絵の具が飛び散ったかのよう。玄関の雰囲気に合わせて色を選んだり、あえてアクセントになるビビッドな色を選んだりする楽しさもあります。
コンパクトな見た目に隠された、驚きの機能性
「でも、こんなに小さくて、本当に傘を支えられるの?」
アーティスティックなデザインだからこそ、そんな実用面での疑問が浮かぶかもしれません。しかし、心配はご無用です。ここにも、計算され尽くしたデザインの力が隠されています。
1. 見た目以上の安定感
『スプラッシュ』の重さは約1.3kg。素材は、適度な重さと柔らかさを持つ合成ゴムでできています。このしっかりとした重みが重心となり、コンパクトな見た目からは想像できないほどの安定性を生み出します。男性用の大きな傘を数本立てかけても、ぐらついたり倒れたりすることはほとんどありません。
2. 省スペースという現代の正義
直径約12cmという小さな設置面積は、日本の限られた玄関スペースにとって、まさに救世主。ドアの開閉を邪魔することなく、隅にちょこんと置くことができます。家族の傘もしっかりと受け止める収納力(最大7〜8本程度)がありながら、圧迫感を全く感じさせません。
3. 傘にも床にも優しい素材
硬い金属や陶器製の傘立てと違い、柔らかいゴム素材なので、大切な傘の先端(石突き)を傷つける心配がありません。もちろん、家の床を傷つけることもなく、安心して使うことができます。
まとめ:玄関は、家の「顔」。だからこそ、遊び心を
+dの『スプラッシュ』は、私たちに教えてくれます。
実用的なだけの道具は、時に私たちの心を無感動にさせてしまう、と。そこに少しのユーモアとアートな視点を加えるだけで、日常の風景はこんなにも豊かになるのだ、と。
濡れた傘を『スプラッシュ』に差し込むたび、まるで自分が水たまりに波紋を広げたような、ちょっとした楽しさを感じられるはずです。お客さんが来た時には、「これ、傘立てなの?」と、きっと楽しい会話のきっかけにもなるでしょう。
家の「顔」である玄関に、アートと笑顔をひとつ。
あなたも『スプラッシュ』で、雨の日を少しだけ好きになってみませんか。