5. 家庭科：生活の知恵を学ぶ！〜豊かな暮らしをデザインしよう〜

家庭科の授業では、衣食住に関する基本的な知識と技術を習得させ、生活力を高めることが目標です。デジタルツールで生活を豊かにする方法を学ぶことで、AI時代に求められる生活の自律と創造性を育みます。

教師視点：生活の知恵と自立に向けた基礎

5年生・6年生の家庭科では、衣食住に関する実践的な知識と技術を習得させ、生活力を高めることが重要です。家族や地域との関わりを通して、協力することや感謝の心を育むとともに、持続可能な社会を目指し、資源を大切にする心を養います。

目標設定のポイント：

• 単に生活の技術を習得するだけでなく、「豊かな暮らしをデザインしよう」という目標は、子どもたちが主体的に、より良い生活を創造する力を育むことを意味します。
• デジタルツールで生活を豊かにする方法を学ぶことで、AI時代に必須となる情報活用能力と、スマートな生活を送るための視点を育む目標を設定します。

アナログとデジタルのバランスを意識した手立て：

アナログな実践で生活の基礎を築く： 栄養バランスを考えた献立を立て、実際に調理実習を行うことは、食に関する実践的な知識と技術を育みます。衣服の手入れや裁縫の基本を学ぶことは、身の回りのものを大切にする心を養います。これらのアナログな体験は、五感を使い、実践的な生活力を高める上で不可欠です。

デジタルツールで生活を効率化・豊かにする： 栄養計算アプリで献立を作成することは、栄養バランスを視覚的に理解するのに役立ちます。レシピ動画を活用した調理実習は、手順を分かりやすく提示し、子どもたちが主体的に調理に取り組むことを促します。家電製品のIoT機能やスマートホームの紹介は、未来の生活の可能性を知るきっかけとなります。

バランスのポイント： 実際の調理や裁縫などのアナログな体験を重視し、デジタルツールで情報収集や効率化を図ることが理想です。デジタルは「生活のパートナー」として、子どもたちの生活をより豊かに、創造的にする役割を担います。

評価の視点：実践力、工夫、そして生活課題解決への意識

アナログ評価： 料理の技能、衣服の手入れ方法、生活課題への工夫、実践的な解決能力を評価します。単にレシピ通りに作れるかだけでなく、自分で考えて工夫できるかを見ることが重要です。

デジタル評価： デジタルツールを活用した献立作成の合理性（栄養バランス、食材の有効活用など）、生活課題解決へのアイデア（例えば、スマートホームの技術を使って、高齢者や障がいのある人が快適に暮らせる家を提案するなど）を評価します。デジタルツールを使って、子どもたちがどれだけ生活を主体的にデザインしようとしているかを見ることが重要です。