3. 理科:宇宙と地球の謎解き!〜科学的思考を深める〜
理科では、科学的探求の深化と論理的考察力を養うことが目標です。デジタルツールで仮想体験や情報収集を行い、考察を深めることで、より高度な科学的思考力を育みます。
教師視点:科学的探求の深化と論理的考察力
5年生・6年生の理科では、系統的な学習を通して科学的な知識を深め、体系的に理解させることが重要です。実験結果から仮説を立て、考察する力を育むとともに、環境問題など、社会と科学のつながりを意識させ、持続可能な社会への関心を高めます。
目標設定のポイント:
- 「宇宙と地球の謎解き!」という目標は、子どもたちの根源的な知的好奇心を刺激し、より大きなスケールの科学的探求へと導くことを意味します。
- デジタルツールを仮想体験や情報収集の手段として活用し、科学的な考察を深めることで、AI時代に必須となる情報収集・分析能力と論理的思考力を育む目標を設定します。
アナログとデジタルのバランスを意識した手立て:
アナログな観察・実験体験の重視: 天体観測記録の手書きや、水溶液の性質の実験を実際に行い結果をノートにまとめることは、科学的な事実を自分の手で確認し、記録する力を育みます。五感を使い、現象を直接体験することで、知識がより深く定着します。
デジタルツールによる仮想体験と情報収集: 天体観測アプリやVR(仮想現実)で宇宙を体験することは、実際に足を運べない宇宙の広がりや動きを体感するのに役立ちます。人体模型の3Dモデルをデジタルで観察することは、人体の複雑な仕組みを視覚的に理解するのに効果的です。オンラインの科学データベースからの情報収集は、子どもたちの「なぜ?」を深掘りするための情報源として活用します。
バランスのポイント: アナログな観察・実験体験を重視し、デジタルツールで仮想体験や情報収集を行い、考察を深めることが理想です。デジタルは「探求の扉」として、子どもたちの知的好奇心をさらに刺激する役割を担います。
評価の視点:科学的思考力、実験計画、考察力、そして論理構成
アナログ評価: 科学的思考力(問題設定、仮説構築)、実験計画立案能力(実験方法を自分で考えられるか)、結果からの考察力(なぜそうなったのかを説明できるか)、そして科学的な表現力(図や表、文章で分かりやすく伝えられるか)を評価します。特に、誤った結果が出た場合に、なぜそうなったのかを論理的に考察できるかを見ることが重要です。
デジタル評価: デジタルツールを使った情報収集と考察の深さ(収集した情報を適切に引用し、自分の考察に結びつけられているか)、科学的な論述における論理構成(AI生成ツールなどを用いて、情報を整理し、論理的に記述できているか)を評価します。デジタルを活用することで、子どもたちの探求のプロセスと成果をより詳細に把握できます。