小学校5・6年生の「体育」指導攻略

6. 体育:チームプレイの喜び!〜スポーツを通して育む力〜

体育の授業では、高度な運動技能と協調性・戦略性を育むことが目標です。デジタルツールで運動の記録や分析を行い、自己改善に活かすことで、子どもたちが運動を通して目標達成の喜びや困難を乗り越える力を養うことを目指します。

教師視点:高度な運動技能と協調性・戦略性

5年生・6年生の体育では、各運動種目の専門的な技能を習得させ、運動の楽しさを深めることが重要です。チームスポーツを通して、協調性、リーダーシップ、戦略的思考を育むとともに、運動を通して、目標達成の喜びや困難を乗り越える力を養います。

目標設定のポイント:

  • 「チームプレイの喜び!」という目標は、単に個人の運動能力を高めるだけでなく、集団の中で協力し、目標を達成することの楽しさを体感させることを意味します。
  • デジタルツールを「運動の記録や客観的なデータに基づいた自己分析と改善」のサポートとして活用し、運動能力の向上だけでなく、戦略的思考力も育む目標を組み込みます。

アナログとデジタルのバランスを意識した手立て:

アナログな実践で高度な運動技能と協調性を育む: 各種球技(バスケットボール、サッカーなど)の練習は、より専門的な運動技能を習得する上で不可欠です。チームで戦略を話し合い、実際にプレイする活動は、協調性や戦略的思考を実践的に養います。集団の中で役割を分担し、責任を果たすことも学びます。

デジタルツールで運動の客観的分析と戦略シミュレーション: スマートウォッチや活動量計で運動量を記録することは、子どもたちが自身の活動量やパフォーマンスを客観的に把握するきっかけになります。動画で自身のフォームを撮影し、分析することは、客観的な視点から自分の動きを詳細に分析し、改善点を見つけるのに非常に有効です。スポーツのルールや戦略をオンラインでシミュレーションすることは、座学だけでは得られない戦略的思考力を養うのに役立ちます。

バランスのポイント: 体を実際に動かすアナログな体験を重視し、デジタルツールで客観的なデータに基づいた自己分析と改善を促すハイブリッドな指導が有効です。デジタルは「チームの参謀」として、子どもたちの運動パフォーマンス向上を支援する役割を担います。

評価の視点:運動技能の向上度、協調性、目標達成への努力、デジタル活用の積極性

アナログ評価: 運動技能の「向上度」、チームプレイにおける「協調性」、そして「目標達成への努力」(例えば、試合に向けて練習計画を立てて取り組んでいるか)を観察し、評価します。

デジタル評価: デジタルデータに基づいた「自己分析と改善計画」(例えば、動画分析から具体的な改善策を立てられるか)、チームプレイにおけるデジタルツールの「活用」(例えば、作戦会議でシミュレーション結果を提示できるか)を評価します。

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