小学校3・4年生の「理科」指導攻略

3. 理科:なぜ?なに?探求ラボ!〜科学の不思議を解明しよう〜

理科では、科学的探求心と観察・実験の基礎を育むことが目標です。デジタルツールでデータ収集・分析の基礎を体験させ、科学的な考察力を養います。

教師視点:科学的探求心と観察・実験の基礎

3年生・4年生の理科では、「なぜそうなるのか」という問いかけを促し、科学的なものの見方を育むことが重要です。観察や実験の正しい方法を教え、安全に主体的に取り組む態度を養うとともに、結果から考察する力を育み、科学的な思考プロセスを体験させます。

目標設定のポイント:

  • 「なぜ?なに?探求ラボ!」という目標は、子どもたちの素朴な疑問を科学的な探求へとつなげることを意味します。
  • デジタルツールをデータ収集・分析の基礎として活用し、科学的な思考プロセスを体験させる目標を設定します。

アナログとデジタルのバランスを意識した手立て:

身近な現象からのアナログ実験・観察: 身近な生物や自然現象の観察(虫眼鏡、ルーペなどを使用)は、子どもたちの好奇心を刺激し、科学的な視点を養います。簡単な理科実験(太陽の光と影、水に溶けるものなど)を実際に行うことで、現象を直接体験し、結果をノートにまとめることで、観察力と記録力を高めます。

デジタルによるデータ収集・分析: センサーを使った簡単なデータ収集(温度、光量など)は、客観的なデータを数値で捉える力を育みます。実験結果をグラフ化する表計算ソフトの活用は、データ分析の基礎となります。観察動画の撮影と編集は、変化を詳細に記録し、後から何度も振り返って考察を深めるのに役立ちます。

バランスのポイント: 実際の体験を重視し、デジタルツールでデータ収集や記録を効率化し、分析の基礎を築くことが理想です。デジタルは「補助輪」として、子どもたちの探求活動をサポートする役割を担います。

評価の視点:仮説設定、考察力、そしてデータ活用の姿勢

アナログ評価: 観察・実験における「仮説設定能力」(「こうなるんじゃないかな?」と予想できるか)、「結果からの考察力」(「なぜこうなったんだろう?」と考えられるか)、そして「科学的な表現力」(自分の考えを言葉や図で伝えられるか)を評価します。

デジタル評価: デジタルツールを使ったデータ収集・分析の正確さや、そこから導き出された考察の深さを評価します。例えば、グラフからどんな傾向が読み取れるか、その傾向からどんなことが言えるのか、といった点を評価のポイントとします。デジタルを活用することで、子どもたちの探求のプロセスをより詳細に把握できます。

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