小学校1・2年生の「音楽」指導攻略

4. 音楽:リズムとメロディーの魔法!〜音で心を表現しよう〜

音楽の授業では、音楽表現の楽しさと基礎的なリズム感覚を育むことが目標です。デジタルツールを表現や記録、情報収集の一助として活用し、子どもたちが音を通して豊かな感性を育むことを目指します。

教師視点:音楽表現の楽しさと基礎的なリズム感覚

1年生・2年生の音楽では、音楽を通して感性や表現力を豊かにし、リズム感や音感を育み、音楽の基礎的な要素を理解させることが重要です。また、友達と一緒に音楽を作る喜びを体験させることで、協調性や共感性を養います。

目標設定のポイント:

  • 単に歌を歌ったり楽器を演奏したりするだけでなく、「音で心を表現する楽しさ」を体感させる目標を設定します。
  • デジタルツールを「表現の幅を広げ、多様な音に触れる」手段として活用し、音楽への興味を深める目標を組み込みます。

アナログとデジタルのバランスを意識した手立て:

アナログな身体感覚で音楽を体験: 歌を歌ったり、手拍子やボディパーカッションでリズムを感じたりする活動は、音楽の基礎であるリズム感を身体感覚で養う上で非常に重要です。簡単な楽器(打楽器など)を使った演奏体験は、音を出す楽しさや、音色の違いを体感させます。絵本の読み聞かせに合わせたBGM作成や、物語の場面に合わせた音を出す活動も、表現力を高めます。

デジタルツールで表現を拡張し多様な音に触れる: 音楽アプリでリズムを打ち込んだり、簡単なメロディを作成させたりすることは、子どもたちが手軽に音楽制作を体験するきっかけになります。デジタル音源で様々な音色に触れさせることで、楽器の多様性や音の面白さを知ることができます。また、世界各国の民謡や多様なジャンルの音楽をデジタル音源で聴かせることで、文化や表現の多様性への理解を促します。

バランスのポイント: アナログな身体感覚で音楽を体験することを主軸に、デジタルツールで表現の幅を広げたり、多様な音源に触れさせたりするハイブリッドな指導が効果的です。例えば、手拍子で覚えたリズムを音楽アプリに入力してみる、自分の歌声を録音して聞いてみる、といった連携が考えられます。

評価の視点:主体的な参加、表現の楽しさ、デジタル活用の工夫

アナログ評価: 歌やリズム活動への「主体的な参加度」や「表現の楽しさ」、そして「友達との協調性」を観察し、評価します。例えば、楽しそうに歌っているか、友達とリズムを合わせようと工夫しているか、自分の感じた音を言葉や動きで表現しようとしているかなどを評価のポイントとします。

デジタル評価: デジタル制作における「オリジナリティや工夫」や、デジタルツールを活用した音楽表現の試みを評価します。例えば、自分で作ったリズムパターンがどれだけユニークか、アプリを使ってどんな音色を組み合わせたか、デジタルツールを使ってどんな音楽表現に挑戦したかなどを見ます。子どもたちの自由な発想を評価し、次なる表現への意欲を育むことが重要です。

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