小学校1・2年生の「図画工作」指導攻略

5. 図画工作:色と形のアート探検!〜キミだけの世界を表現しよう〜

図画工作の授業では、創造性と表現力の育成、多様な素材との触れ合いを促すことが目標です。デジタルツールを表現や記録、情報収集の一助として活用し、子どもたちが自分だけの世界を自由に表現する喜びを味わえるように導きます。

教師視点:創造性と表現力の育成、多様な素材との触れ合い

1年生・2年生の図画工作では、自由に発想し、自分のイメージを形にする楽しさを伝えることが重要です。多様な素材に触れさせ、それぞれの素材の特性を理解させるとともに、作品を通して友達の表現を認め、鑑賞する心を育みます。

目標設定のポイント:

「キミだけの世界を表現しよう」という目標は、子どもたちが既存の枠にとらわれず、自由に創造し、表現することの喜びを味わうことを意味します。
デジタルツールを「表現の可能性を広げ、作品を共有する」手段として活用し、多様な表現方法に触れる目標を組み込みます。

アナログとデジタルのバランスを意識した手立て:

アナログな手作業で素材の感触を体験: クレヨン、絵の具、粘土など、様々な画材や素材を使った自由な制作活動は、子どもたちの五感を刺激し、素材の感触や色の混ざり合い、形が生まれる過程を直接体験させます。共同で大きな絵を描くなどの活動は、協調性や創造性を育みます。

デジタルで表現の可能性を広げ作品を共有: デジタルお絵かきアプリで自由に表現させたり、簡単な3Dモデリングツールで立体を構成させたりすることは、アナログでは難しい表現に挑戦する機会を与えます。自分の作品を写真や動画で記録し、デジタルポートフォリオにまとめることで、作品の保存や共有が容易になり、子どもたち自身の成長を振り返ることもできます。オンラインで作品発表会を行うことで、友達の作品に触れ、新たな発想を得るきっかけにもなります。

バランスのポイント: アナログな手作業で素材の感触や色のにじみなどを体験させ、デジタルツールで表現の可能性を広げ、作品を共有するハイブリッドな指導が有効です。例えば、アナログで描いた絵を写真に撮り、デジタルで加工して表現を深める、といった連携が考えられます。

評価の視点:工夫、発想力、自己表現、デジタル活用の積極性

アナログ評価: 制作過程における「工夫や発想力」、そして「作品を通しての自己表現」を観察し、評価します。例えば、材料の意外な使い方をしているか、自分の思いを形にするために試行錯誤しているか、作品からどんなメッセージが伝わってくるかなどを見ます。

デジタル評価: デジタル作品の「オリジナリティや表現の多様性」、デジタルポートフォリオでの作品の整理と共有の工夫を評価します。デジタルツールを単なる道具として使うだけでなく、自分の創造性を最大限に引き出すために活用しているか、他者と作品を共有する中で新たな学びを得ているかを見ることが重要です。

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