6. 体育:からだを動かす楽しさ発見!〜元気いっぱいの運動遊び〜
体育の授業では、運動能力の基礎を育み、協力することの楽しさを伝えることが目標です。デジタルツールで運動の記録や分析の基礎を体験させ、子どもたちが自らの体の動きに興味を持ち、運動への意欲を高めることを目指します。
教師視点:運動能力の基礎と協力することの楽しさ
1年生・2年生の体育では、体を動かすことの楽しさを感じさせ、運動を好きになるきっかけを作ることが重要です。基礎的な運動能力をバランス良く育むとともに、ルールを守り、友達と協力しながら運動する態度を養います。
目標設定のポイント:
- 「からだを動かす楽しさ発見!」という目標は、運動を強制するのではなく、子どもたちが自ら体を動かすことの喜びや面白さを発見できるように導くことを意味します。
- デジタルツールを「運動の記録や客観的な振り返り」のサポートとして活用し、自己の動きに関心を持つ目標を組み込みます。
アナログとデジタルのバランスを意識した手立て:
アナログな全身運動と協力遊び: 鬼ごっこ、ボール遊び、なわとびなど、全身を使った運動遊びは、基本的な運動能力をバランス良く育みます。集団でのリレーや玉入れなど、協力する楽しさを体験する活動は、協調性やコミュニケーション能力を養います。
デジタルツールで運動を記録し客観的に振り返る: スマートウォッチや活動量計で運動量を記録させることは、子どもたちが自分の活動量を意識するきっかけになります。簡単な運動記録アプリで、自身の動きを撮影し、フォームの確認を促すことは、客観的な視点から自分の動きを分析する基礎となります。例えば、縄跳びの跳び方を動画で撮影し、友達と一緒に改善点を見つけ合う活動も有効です。
バランスのポイント: 体を実際に動かすアナログな体験を重視し、デジタルツールで運動の記録や客観的な振り返りをサポートするハイブリッドな指導が有効です。デジタルは「運動のパートナー」として、子どもたちの運動能力向上を支援する役割を担います。
評価の視点:主体的な参加、協力姿勢、自己分析、デジタル活用の積極性
アナログ評価: 運動への「主体的な参加度」、友達との「協力姿勢」、そして「ルールを守ろうとする意識」を観察し、評価します。例えば、運動が苦手な子にも声をかけているか、ゲームで負けても次に向けて工夫しようとしているかなどを見ます。
デジタル評価: 運動記録の「変化とそれに対する自己分析」、デジタルツール活用の積極性を評価します。例えば、活動量計のデータを見て「今日はもっと走れたな」と自己評価できるか、自分のフォームの動画を見て「もっと足を上げたらいいかな」と改善点を見つけられるかなどを見ます。