9. 情報：情報社会を生き抜く力！〜データとプログラミングの基礎〜

情報をどのように捉えれば理解しやすいか（教師視点も交えて）

情報は、現代社会において「読み書きそろばん」に並ぶ重要なリテラシーです。単にコンピュータの操作方法を学ぶだけでなく、情報社会の仕組みを理解し、情報を適切に収集・分析・発信できる力を養うことが重要です。

教師としては、生徒が情報技術の基礎（コンピュータの仕組み、ネットワークなど）を理解し、情報リテラシー、情報モラル、情報セキュリティに関する知識を深めることを目指します 。また、簡単なプログラミングを体験することで、論理的思考力や問題解決能力を育み、未来の情報社会を創造できる人材を育成することを目指します。

生徒の攻略方法

高校1年生の情報では、以下の3つのポイントに重点を置いて学習を進めましょう。

情報技術の基本：情報技術の基礎（コンピュータの仕組み、ネットワークなど）を理解する

コンピュータがどのように情報を処理しているのか、インターネットがどのように成り立っているのかなど、情報技術の基本的な仕組みを理解することが重要です。

CPU、メモリ、ストレージといったハードウェアの役割や、OS、アプリケーションといったソフトウェアの仕組み、そしてインターネットプロトコルやIPアドレスなどのネットワークの基礎を学びましょう。身近な情報機器がどのように動いているのかを考えることで、興味が深まります。

情報社会の賢者：情報リテラシー、情報モラル、情報セキュリティに関する知識を深める

情報化社会では、膨大な情報の中から必要な情報を探し出し、その信頼性を評価する「情報リテラシー」が不可欠です。また、インターネット上での誹謗中傷、著作権侵害、個人情報の流出といった問題を防ぐために、「情報モラル」や「情報セキュリティ」に関する正しい知識を身につけることが重要です。

フェイクニュースの見分け方や、パスワードの適切な管理方法、SNSでの情報発信の注意点などを学び、安全かつ倫理的に情報を活用できる力を養いましょう。

プログラミング入門：簡単なプログラミングを体験し、論理的思考力を養う

プログラミングは、コンピュータに指示を出すための言語を学ぶことです。簡単なプログラムを作成することで、「順次処理」「分岐処理」「繰り返し処理」といったプログラミングの基本的な考え方を体験できます。これらの考え方は、論理的思考力や問題解決能力を養う上で非常に有効です。ScratchやPythonなど、初心者向けのプログラミング言語から始め、簡単なゲームや計算プログラムを作成してみましょう。

追加攻略ヒント

関心がある生徒へ： プログラミング学習サイトやアプリを使って、簡単なプログラムを作成してみましょう 。インターネットで最新の情報技術に関する情報を収集し、技術が社会に与える影響について考えるのもおすすめです 。例えば、AIやIoTがどのように社会を変えていくのか、自分で調べて発表してみるのも良い経験になります。データサイエンスの基礎として、簡単なデータ分析ツールを使ってみるのも有効です。

関心がない生徒へ： 好きなゲームがどうやって作られているのか、簡単に調べてみましょう 。ゲーム制作の裏側を知ることで、プログラミングへの興味が湧くかもしれません。AIに「AIができることとできないこと」を質問するのも良いでしょう 。身近なところでAIがどのように使われているか、家族と話し合うのも良い勉強になります 。