テラゴヤインタビュー

インターネット教育をしないから止まらないイジメ動画拡散

目を覆いたくなる動画がスマホに流れてくる。一人の子に対して、殴る、蹴る、エアガンで撃つなどのイジメ動画。やられている子は倒れ、頭を両手で守り、やられ放題になっている。怒りが込み上げる。吐き気さえする。このような動画は日本のものもあり、海外のものもある。

なぜ、いじめは起こるのか

いじめの構造的原因は、様々に議論されてきているが、私なりの見解を端的に述べると、それは自己抑制力が身に付いていないからである。自己抑制力とは自分の心をコントロールする力のこと。人間は良くも悪くも欲がある。その欲を自己抑制することができないと、人間らしい温かな心は育まれない。これは心で生きる生物としての人間の基盤である。いじめは身勝手で相手の痛みを感じられない非道な行為だ。きっかけは何かしらあったとしても、いじめを行う正当性をつくることはできない。

インターネット教育が欠けている

では、本題。いじめ動画が出回る問題である。冒頭にも述べたように、目を覆いたくなる動画がスマホに流れてくる。一人の子に対して、殴る、蹴る、エアガンで撃つなどのイジメ動画。誰の責任か。未成年なら親の責任。学校の管理下であれば学校の責任。子どもだからと言って許されるかの議論はもちろんあるので本人の責任もある。どんな責任か。それはいじめの被害の程度により異なる。

インターネット教育をちゃんと学んでいれば

問題提起したいのは、いじめとインターネット教育の関連だ。いじめをスマホ等で動画撮影し、本人がインターネット上にアップしたかの確認は必要だが、現実として動画は無関係の人にどんどん拡散され、国外にまで広がり、いつまでも動画がネット上に残り続ける、更にこのような動画をダウンロード等している者もいるということだ。この問題を要点化すると以下のようになろう。

  • 親(又は大人)がスマホ等を買い与えているが、親は有用性と危険性についてほぼ無知
  • 親は無責任に買い与えていると言われても仕方ない
  • いじめたい気持ちなどの身勝手な気持ちの盛り上がりを起因としていじめの様子を撮影
  • 撮影した動画を撮影者本人もしくは動画を手に入れた者がSNS等でインターネット上にアップ
  • いじめに無関係の者が無責任に拡散
  • 国内外に動画が広がる
  • いじめに無関係な者から動画に対する無責任なコメントが溢れる
  • 動画をダウンロード等保存する者が現れる
  • インターネット上の動画を削除依頼→削除を繰り返しても、動画を保存している者がアップするのでイタチごっこ
  • 法的手段を取ることになる
  • 加害者も被害者も精神的、社会的に大きなダメージを負う

どうだろう?他にも考え得ることはあると思うが、インターネット教育をしてさえいれば、上記のようなインターネットとしての問題は防げたのではないだろうか。もちろん、いじめ自体が問題なのは言うまでもないことではあるが。

本垣内英人

生き抜く力を育む!ガッキー塾 生物学的な観点から子育て、人間教育をしています/信条:人間の中心には心がある。その心をどう育て、どう鍛え、次代に繋ぐか。 ★旅する教師 ★めんたいぴりり言いふらかし隊隊長 ★ラグビーに受けた恩はラグビーに還す

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